海と街と音楽とVol.20 鉄の橋の下でキスをした

The Smiths / Hatful of Hollow (1984)

こんにちは。海と街との代表の加藤です。

今回はスミス(The Smiths)をご紹介します。どのアルバムか迷いましたが、個人的にイチバン聴いたハットフル・オブ・ホロウ(Hatful of Hollow)にしました。

ネオアコの真打ちみたいな登場の仕方をしたスミスは、イギリスでは絶大な人気を博しましたが、アメリカではさほど売れなかったので、知らない方もいるかもしれませんね。

ボーカルのモリッシー(Morrissey)の「ダメな僕たち」みたいな等身大な歌詞と、ジョニー・マー(Johnny Marr)の歌うようなギターが特徴で、私は心臓をきゅっと摑まれました。

ジャケットがジャン・コクトー(Jean Cocteau)の映画のワンシーンだったりして、それもポイント高し。知的でおしゃれでかっこいいというイメージでした。

ただモリッシー本人はスタイルも良くないし、花持ってくねくね踊ってるし、という感じでルックス的にはイマイチでしたけど。

で、そのスミスの数ある名曲の中でも大好きなのがスティル・イル(Still Ill)です。「鉄の橋の下でキスをして、唇がヒリヒリして、でも昔のようには行かなく。僕は、まだ病んでいるのかな?」という歌詞もさることながら、哀愁のメロディが本当に泣けてくる。
ハウ・スーン・イズ・ナウ(How Soon Is Now?)の方が曲としてかっこいいけど、時々聴きたく度合いはスティル・イルの方が上かな?

もうスミスは解散してモリッシーはソロになって、イギリスでは相変わらず評価が高い活動を続けています。ルックスは当時の「とっちゃんぼうや」から本当の「とっちゃん」になったけど、許容範囲でしょう。同じミュージシャンでもポール・ウエラー(Paul Weller)みたいにダンディに年を取るのはマレで、ピーター・マーフィー(Peter Murphy)みたくカリスマ的に美しい青年だったのが「誰このおっさん?」となるのが普通なので、モリッシーは及第点だと思います。

みなさんにもあると思いますが、スミスのこのアルバムは、あの頃本当によく聴いた思い出の一枚です。

青春時代の曲を聴き続けると老化防止になるという話を聞いたことがありますが、もしその説が本当なら、もっとスミスを聴かなくては。


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Kato Toshiaki/加藤才明
海と街と株式会社代表。コピーライター/クリエイティブディレクターとして企業の広告やプロモーションの企画・制作に携わってきたノウハウを地域振興へ応用し、持続可能なソーシャルビジネスを実践。海辺からの町おこしを標榜する一般社団法人海洋連盟の活動もサポートしている。

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