海と街と音楽とVol.18 淡い泉に湧き出る清水のようなひととき

Pacific Street / The Pale Fountains (1983)

こんにちは。海と街との代表の加藤です。

今回はペイル・ファウンテンズ(The Pale Fountains)のパシフィック・ストリート(Pacific Street)をご紹介します。

このアルバム「青春はいちどだけ(Reach)」とか「恋はつかのま(Abergele Next Time)」とか、タイトルだけで胸キュンの曲が並んでいます。ちょっと線が細くて、せつない日々を過ごしている感じ。同じネオアコでも、前回紹介したアズテック・カメラはもう少し青春を謳歌していましたが、こちらペイル・ファウンテンズはため息にも似た哀愁があります。

個人的にはサムシング・オン・マイ・マインド(Something on My Mind)がお気に入り。当時はチェリーレッドとクレプスキュールが2大おしゃれ番長で、ペイル・ファウンテンズはクレプスキュール派。この曲はクレプスキュールから出ていました(アルバムはヴァージンからでしたが)。

ペイル・ファウンテンズは3大ネオアコバンドなんて呼ばれる事もありますが、セールス的にはそれほど成功しませんでした。なので次の(...From Across the Kitchen Table)を出してバンドは解散。中心人物のミック・ヘッド(Mick Head)はシャック(Shack)を結成して・・・となるのですが、そのシャックが売れるのが3rdアルバムH.M.S.フェイブル(H.M.S. Fable)を出した10何年後という苦労続き。

「売れる=曲がいい」というは間違いですが、「売れない=曲が悪い」というのも間違いで、いい曲なのに売れなかったり、どうでもいい曲がバカ売れしたりするので、むずかしいですよね。売れるに越した事はないと思うのですが、売れたことに悩んでしまったカート・コバーン(Kurt Cobain)の例もあるので、正解はないのかもしれませんが。

ペイル・ファウンテェンズはあまり売れなかったおかげでネオアコのカリスマとかカルトバンドとか呼ばれることもあります。まあでも、そういう雑音を除いて耳を傾ければ、きっとあなたの心の琴線に触れること間違いないと思いますよ。


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Kato Toshiaki/加藤才明
海と街と株式会社代表。コピーライター/クリエイティブディレクターとして企業の広告やプロモーションの企画・制作に携わってきたノウハウを地域振興へ応用し、持続可能なソーシャルビジネスを実践。海辺からの町おこしを標榜する一般社団法人海洋連盟の活動もサポートしている。

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