海と街と音楽とVol.88  Miles Davis クール? だから何?

Miles Davis / Sketches of Spain (1959)

こんにちは。海と街との加藤です。

今回は、マイルス・デイヴィス(Miles Davis)のスケッチ・オブ・スペイン(Sketches of Spain)をご紹介します。

マイルスと言えば泣く子も黙るジャズの巨人。モダン・ジャズは、ほぼこのひとが作り上げたようなものだと思ってます。
それなのにビッチェズ・ブリュー(Bitches Brew)で古典的なジャズの息の根を止めたとも言われている人で、私の中ではセックス・ピストルズ(Sex Pistols)でロックの新境地を切り開いたのに、「ロックは死んだ」と言ってPILをはじめたジョン・ライドン(John Lydon)と同じ位置づけの人です。

マイルスの出す音はめちゃくちゃクールで、かっこいい。死刑台のエレベーター(Ascenseur pour L'echafaud)なんて、ルイ・マルの映画そのものもクールでかっこよかったけど、マイルスのサントラも最高。ひとりで夜中にウイスキーが飲みたくなります。

そんなクールなマイルスの作品の中で比較的海に合うのではないかと思ったのがスケッチ・オブ・スペインです。

スペインをテーマにしたアルバムで、アランフェス協奏曲というクラシックを演奏してるので、クール度合いが比較的低くて、とっつきやすい。異国の港町の喧噪と哀愁が混沌としている感じ(実際のアランフェスは内陸ですが)。

フラメンコみたいな要素は当然入っているのですが、いわゆる頭の上で手をたたいて「オレッ」みたいなのとはちょっと違ってます。

なにしろマイルスですから。さわれば切れるみたいな音を出してきます。ソー・ホワット(So What)=だから何?なんて曲をつくる人ですから。

ただこのアルバムのようにギル・エバンス(Gil Evans)との共作だと若干マイルドになる印象が。他にもサマータイム(Summertime)で有名なポギーとベス(Porgy and Bess)なんかもあるんで、マイルスが怖い人は、その辺りから入るといいかもしれません。


ーーーーーーーー
Kato Toshiaki/加藤才明
海と街と株式会社代表。コピーライター/クリエイティブディレクターとして企業の広告やプロモーションの企画・制作に携わってきたノウハウを地域振興へ応用し、持続可能なソーシャルビジネスを実践。海辺からの町おこしを標榜する一般社団法人海洋連盟の活動もサポートしている。
ーーーーーーーー
おまけ:海で聴きたいMiles Davis16選

【Miles Davis 01】

マイルス・デイヴィス(Miles Davis)のソー・ホワット(So What)。なんでこんなにクールで、かっこいいんだろう。

【Miles Davis 02】

マイルス・デイヴィス(Miles Davis)のマイルストーンズ(Milestones)。まさにジャズのマイルストーンのような曲。

【Miles Davis 03】

マイルス・デイヴィス(Miles Davis)の枯れ葉(Autumn Leaves)。元々シャンソン。でもジャズの名曲として知っている人の方が多いかも。

【Miles Davis 04】

マイルス・デイヴィス(Miles Davis)の枯れ葉(A Night In Tunisia)。ビックバンドっぽいのも、いいね。

【Miles Davis 05】

マイルス・デイヴィス(Miles Davis)のムーブ(Move)。クールの誕生からの、クールな曲。

【Miles Davis 06】

マイルス・デイヴィス(Miles Davis)のラウンド・ミッドナイト(Round Midnight)。セロニアス・モンク(Thelonious Monk)の超有名曲。

【Miles Davis 07】

マイルス・デイヴィス(Miles Davis)のアイ・フォール・イン・ラヴ・トゥー・イージリー(I Fall In Love Too Easily)。チェット・ベイカー(Chet Baker)の甘いバージョンの方が有名かも。こっちは辛口の恋。

【Miles Davis 08】

マイルス・デイヴィス(Miles Davis)のフットプリンツ(Footprints)。この緊張感がたまりません。

【Miles Davis 09】

マイルス・デイヴィス(Miles Davis)のヒューマン・ネーチャー(Human Nature)。マイケルの曲をチャカ・カーン(Chaka Khan)とやってます。

【Miles Davis 10】

マイルス・デイヴィス(Miles Davis)のタイム・アフター・タイム(Time After Time)。もちろんあのシンディー・ローパー(Cyndi Lauper)の曲ですよ。

【Miles Davis 11】

マイルス・デイヴィス(Miles Davis)のアジテーション(Agitation)。いや、聴いてるだけで、こっちも緊張します。

【Miles Davis 12】

マイルス・デイヴィス(Miles Davis)のサマータイム(Summertime)。こういう音が似合う大人になりたいものです。

【Miles Davis 13】

マイルス・デイヴィス(Miles Davis)のシャンゼリゼの夜(Nuit Sur Les Champs-Elysees)。犯罪映画にはジャズが似合いますね。

【Miles Davis 14】

マイルス・デイヴィス(Miles Davis)のビッチェズ・ブリュー(Bitches Brew)。元祖エレクトリック・ジャズ。やっぱ、かっけー。

【Miles Davis 15】

マイルス・デイヴィス(Miles Davis)のパーフェクト・ウェイ(Perfect Way)。まさかスクリッティ・ポリッティ(Scritti Politti)の曲を演るとは!!!

【Miles Davis 16】

マイルス・デイヴィス(Miles Davis)のストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー(Strawberry Fields Forever)。ビートルズ(The Beatles)×マイルスって、すごすぎる。

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

おすすめの記事