海と街と音楽とVol.84  Yes テクニックの向こう側

Yes / Fragile (1971)

こんにちは。海と街との代表の加藤です。

今回は、イエス(Yes)のこわれもの(Fragile)をご紹介します。

イエスはピンク・フロイド(Pink Floyd)やキング・クリムゾン(King Crimson)と並ぶ3大プログレッシブ・ロック(略してプログレ)バンドなんて呼ばれています。

メンバー交代が激しくて、80年代にはロンリーハート(Owner Of A Lonely Heart)みたいな大ヒット曲も出しますが、分裂・結合を繰り返していて、なかなかわかりにくいバンドなのです。まあ、スティーブ・ハウ(Steve Howe)とリック・ウエイクマン(Rick Wakeman)が中心だと思うのですが、ハウは途中エイジアに行っちゃたりして、複雑ですね。このこわれものを出した70年代前半が黄金期と言われていますけど。

いろいろな楽器が絡まってきて、そこに高音のヴォーカルが乗るというのが基本パターンで、圧倒されます。ハードロックやヘヴィーメタルが音圧命だとすれば、細部から全体をつくりあげていく構成力命という感じでしょうか。

プログレはアルバム1枚で世界観を作り上げてるなんて言われますが、曲単体でも、もちろん楽しめます。

こわれものの1曲目のラウンドアバウト(Roundabout)は超絶かっこいい曲で、TVアニメ「ジョジョの奇妙な冒険」のエンディングテーマになったので聴いたことがあるかも。

ちなみにラウンドアバウトとは信号のない環状交差点の事で、日本では実験的にしか導入されていませんが、イギリスの郊外とかにいっぱいあります。信号が無い分、クルマがスムーズに流れるということですが、慣れてないと戸惑います。パリの凱旋門のラウンドアバウトは交通量が多くて、日本人旅行者が入ってしまうと出るコツがわからずに何度もぐるぐる回ってバターになってしまうとか(笑)。

何度も言ってますが、プログレは海と相性がいいんです。フラクタルな感じとか1/fゆらぎとかが同じなのかもしれません。

ぜひこの音の洪水に溺れてみてください。すごく気持ちいいです。
(当たり前ですが、海では溺れないでね)


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Kato Toshiaki/加藤才明
海と街と株式会社代表。コピーライター/クリエイティブディレクターとして企業の広告やプロモーションの企画・制作に携わってきたノウハウを地域振興へ応用し、持続可能なソーシャルビジネスを実践。海辺からの町おこしを標榜する一般社団法人海洋連盟の活動もサポートしている。
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おまけ:海で聴きたいYes16選

【Yes 01】

イエス(Yes)の星を旅する人(Astral Traveller)。すでに超絶テクの嵐。

【Yes 02】

イエス(Yes)のチャンスも経験もいらない(No Opportunity Necessary, No Experience Needed)。リッチー・ヘブンス(Richie Havens)というフォークシンガーのカバー曲。全然違う曲に聞こえるけどね。

【Yes 03】

海で聴きたいイエス(Yes)のゼン(Then)。曲はかっこいいが、なぜ海で演奏しているMVなのかは、よくわかりません。

【Yes 04】

イエス(Yes)のユアーズ・イズ・ノー・ディスグレイス(Yours Is No Disgrace)。同じテーマが繰り返される麻薬のような曲。

【Yes 05】

イエス(Yes)のアイヴ・シーン・オール・グッド・ピープル(I've Seen All Good People)。2つの曲がつながっていて、前半の心の光(Your Move)はシングルヒット曲。

【Yes 06】

イエス(Yes)のスターシップ・トゥルーパー(Starship Trooper)。ロバート・A・ハインラインの名作SFにインスパイアされた組曲。

【Yes 07】

イエス(Yes)の危機(Close To The Edge)。20分弱と長いですが、超名曲。

【Yes 08】

イエス(Yes)の同士(And You And I)。危機(Close to the Edge)が強烈すぎますが、こちらも負けずに名曲。

【Yes 09】

イエス(Yes)のロンリー・ハート(Owner of a Lonely Heart)。超ヒット曲。かなりポップ(産業ロック)路線だけど、この曲は好き。

【Yes 10】

イエス(Yes)のアメリカ(America)。誰もが知ってるあのサイモン&ガーファンクル(Simon & Garfunkel)のカバー曲。

【Yes 11】

イエス(Yes)の錯乱の扉(The Gates of Delirium)。テーマはヒンドゥー教。

【Yes 12】

イエス(Yes)の不思議なお話を(Wonderous Stories)。こわれもの(Fragile)や危機(Close to the Edge)の頃とは違う、もうひとつのピーク。

【Yes 13】

イエス(Yes)の悟りの境地(Awaken)。きれいな曲だよね。悟れないけどね。

【Yes 14】

イエス(Yes)のレンズの中へ(Into The Lens)。ヴォーカルがジョン・アンダーソン(Jon Anderson)じゃないけど、これはこれでおもしろい曲。

【Yes 15】

イエス(Yes)の神の啓示(The Revealing Science Of God (Dance Of The Dawn))。最も海っぽい名前のアルバム海洋地形学の物語(Tales from Topographic Oceans)より。

【Yes 16】

イエス(Yes)のラウンドアバウト(Roundabout)。いやぁ、何回聴いても名曲です。

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