
Peter Gabriel / So (1986)
こんにちは。海と街との代表の加藤です。
今回は、ピーター・ガブリエル(Peter Gabriel)のソー(So)をご紹介します。
プログレの代表的なバンドであるジェネシス(Genesis)の元中心人物で、ソロになってから当時まだ新鮮だったシンセサイザーやワールドミュージックを取り入れるという事をやったひとです。
ソロの4作までは自分の名前しか書いてないので、周りの人が便宜上Ⅰ(car)、Ⅱ(Scratch)、Ⅲ(Melt)、Ⅳ(Security)なんて呼んでますが、タイトル付けないという小難しいこだわりが音楽的にもちょっとします。
5作目からの3枚がそれぞれソー(So)、アス(Us)、アップ(Up)と2文字タイトルの一皮むけた3部作。だいぶポップになって聞きやすいかと。
で、いちばんポップで、いちばん売れたのがソーです。
このアルバムは本当にすばらしい。どの曲もメロディもいいし、クオリティも高いし、雄大だし、キャッチーだし(ジャンルは全く違うけれど大瀧詠一のロング・バケーションぐらいトータルバランスに優れたアルバムだと思います)。
ピーガブは最初に書いたようにワールドミュージックにかなり初期から注目していて、WOMAD(World of Music, Arts and Dance)というフェスを主催したり、リアル・ワールド(Real World Records)というレーベルを主宰したりしているんですが、実はコンピュータゲームにも手をだしていてエクスプローラ・ワン(XPLORA1)とかイブ(EVE)とかもリリースしてます(対応OSが古くて今のMacやPCでは動かないと思いますが…)。
なにが言いたいかというと、ピーガブは視野が広いひとだなぁ、と。そのスケール感が音にも現れていると思います。
広くて、懐が深くて、海辺のような開けた場所で聴くと、その気持ちよさが倍増すると思います。
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Kato Toshiaki/加藤才明
海と街と株式会社代表。コピーライター/クリエイティブディレクターとして企業の広告やプロモーションの企画・制作に携わってきたノウハウを地域振興へ応用し、持続可能なソーシャルビジネスを実践。海辺からの町おこしを標榜する一般社団法人海洋連盟の活動もサポートしている。
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おまけ:海で聴きたいピーター・ガブリエル16選
ピーター・ガブリエル(Peter Gabriel)のソルズバリーヒル(Solsbury Hill)。イレジャー(Erasure)もカバーしてるソロデビューシングル。
ピーター・ガブリエル(Peter Gabriel)のディー・アイ・ワイ(D.I.Y.)。この頃はまだ化粧してますね。
ピーター・ガブリエル(Peter Gabriel)のゲームズ・ウイズアウト・フロンティアーズ(Games Without Frontiers)。バックボーカルにケイト・ブッシュ(Kate Bush)が参加してます。
ピーター・ガブリエル(Peter Gabriel)のビーコ(Biko)。南アフリカのアパルトヘイト抵抗運動をした活動家スティーヴン・ビーコ(Stephen Biko)の歌。
ピーター・ガブリエル(Peter Gabriel)のショック・ザ・モンキー(Shock The Monkey)。当時はけっこうMTVで流れていた。
ピーター・ガブリエル(Peter Gabriel)のアイ・ハブ・ザ・タッチ(I Have The Touch)。大ブレイクする前だけど、かっこいい曲。
ピーター・ガブリエル(Peter Gabriel)のウォーク・スルー・ザ・ファイヤー(Walk through the fire)。映画「カリブの暑い夜」の挿入歌。ちなみに主題歌は元同僚のフィル・コリンズ(Phil Collins)。
ピーター・ガブリエル(Peter Gabriel)のスティーム(Steam)。ビデオも凝っていて最高。
ピーター・ガブリエル(Peter Gabriel)のシェイキング・ザ・ツリー(Shaking The Tree)。ユースンドゥール(Youssou N'Dour)とのデュエット。これがピーガブのやりたかった事の1つだね。
ピーター・ガブリエル(Peter Gabriel)のホワイル・ジ・アース・スリープス(While the Earth sleeps)。ディープ・フォレスト(Deep Forest)との共作。映画「ストレンジ・デイズ」の挿入歌。ワールドミュージックつながり?
ピーター・ガブリエル(Peter Gabriel)のブラッド・オブ・エデン(Blood Of Eden)。シネイド・オコナー(Sinead O'Connor)とのデュエット。ドント・ギブ・アップ(Don't Give Up)並に好き。
ピーター・ガブリエル(Peter Gabriel)のラブタウン(Lovetown)。ビデオがどんどん洗練されていくね。
ピーター・ガブリエル(Peter Gabriel)のグローイング・アップ(Growing Up)。やはり曲のクオリティは高い。
ピーター・ガブリエル(Peter Gabriel)のバーン・ユー・アップ、バーン・ユー・ダウン(Burn You Up, Burn You Down)。頭は薄くなったけど、声は衰えてないね。
ピーター・ガブリエル(Peter Gabriel)のヒーローズ(Heroes)。あのデヴィッド・ボウイ(David Bowie)の名曲のカバー。
ピーター・ガブリエル(Peter Gabriel)のザ・ベイル(The Veil)。映画「スノーデン」の挿入歌。