海と街と音楽とVol.64 Pillows & Prayers そしてネオ・アコースティックがはじまった

Various Artists / Pillows & Prayers (1983)

こんにちは。海と街との代表の加藤です。

今回は、ピローズ・アンド・プレイヤーズ(Pillows & Prayers)というコピュレーションをご紹介します。

このアルバムはチェリー・レッド・レーベルのアーティストの作品を集めたいわゆるサンプラー的なものですが、単なる編集盤ではなく、時代を象徴するような名盤ですね。

パンクからニュー・ウェーブという流れの中で生まれてきたネオ・アコースティックというムーブメントを、当時の息吹を感じることができます。

けっこうバラバラなアーティストが集まっているのに、トータルでまとまっているように聴けるのがすごいというか、名盤と言われる所以でしょう。

既に紹介済みのトレーシー・ソーン(Tracey Thorn)ベン・ワット(Ben Watt)、それにトレーシーが在籍していたマリン・ガールズ(Marine Girls)とトレーシーとベンが結成したエブリシング・バット・ザ・ガール(Everything But The Girl)の4曲がネオアコというアルバム全体の方向性を引っ張っているのですが、モノクローム・セット(The Monochrome Set)とかフェルト(Felt)とかアイレス・・イン・ギャザ(Eyeless In Gaza)とかの少しクセのある曲が加わることでアルバムに深みと広がりを与えています。

このチェリーレッドの成功のおかげでエルとかクレプスキュールとかアーティスト単体よりレーベルそのものが注目されるなんてことがはじまった気がします。

個ではなく集団として戦うというのは、サムライ・ジャパンとかAKBとか、すごく日本的な感じがしますが、欧米でもこういう方法論があったということですね。

とにかく、ちょっと線が細くて、ちょっと切ない感じが、あまり混雑していないビーチにぴったりなので聴いてみてくださいね。

※オリジナルは廃盤になって、現在は日本編集の2との2枚組が発売されています。

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Kato Toshiaki/加藤才明
海と街と株式会社代表。コピーライター/クリエイティブディレクターとして企業の広告やプロモーションの企画・制作に携わってきたノウハウを地域振興へ応用し、持続可能なソーシャルビジネスを実践。海辺からの町おこしを標榜する一般社団法人海洋連盟の活動もサポートしている。
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おまけ:海で聴きたいネオ・アコースティック16選

【Neo Acoustic 01】
フレンズ・アゲイン(Friends Again)のステイト・オブ・アート(State Of Art)。フリッパーズ・ギターにこのバンド名の曲がありましたね。

【Neo Acoustic 02】
ウィークエンド(Weekend)のア・ビュウ・フロム・ザ・ルーム(A View From Her Room)。ちょっとけだるい感じがいい。日だまりでだらだらしたい。

【Neo Acoustic 03】
ブルーベルズ(The Bluebells)のヤング・アット・ハート(Young At Heart)。さわやかというか、のんきささえ感じさせる曲ですね。

【Neo Acoustic 04】
ロイド・コール&コモーションズ(Lloyd Cole And The Commotions)のラトルスネークス(Rattlesnakes)。素直にいい曲。ヴォーカルの目つきが悪いのはご愛敬。

【Neo Acoustic 05】
ギャングウェイ(Gangway)のマイ・ガール・アンド・ミー(My Girl and Me)。こちらはデンマークのバンドです。

【Neo Acoustic 06】
バイブル!(The Bible!)のウォーキング・ザ・ゴースト・バック・ホーム(Walking The Ghost Back Home)。ジャジーに攻めます。

【Neo Acoustic 07】
ドリーム・アカデミー(Dream Academy)のライフ・イン・ザ・ノーザンタウン(Life In A Northern Town)。これは、泣ける。

【Neo Acoustic 08】
フラ・リッポ・リッピ(Fra Lippo Lippi)のスティッチーズ・アンド・バーンズ(Stitches and burns)。ノルウェーのバンド。哀愁のメロディ。すき。

【Neo Acoustic 09】
ロータス・イータース(Lotus Eaters)のファースト・ピクチャー・オブ・ユー(The First Picture Of You)。甘酸っぱくて、なんとも言えません。

【Neo Acoustic 10】
ファンタスティック・サムシング(Fantastic Something)のイフ・シー・ダズント・スマイル(If She Doesn't Smile)。その名の通り、ステキな何かが聞こえてきます。

【Neo Acoustic 11】
アイレス・イン・ギャザ(Eyeless in Gaza)のニュー・ライゼン(New Risen)。さわやかなヴォーカルがぐっときます。

【Neo Acoustic 12】
イッツ・インマテリアル(It's Immaterial)のドライビング・アウェイ・フロム・ホーム(Driving Away From Home (Jim's Tune) )。海へドライブしたくなります。

【Neo Acoustic 13】
イザベル・アンテナ(Isabelle Antena)の南の海の魚(Le Poisson des Mers du Sud)。反則と言っていいほど気持ちいい曲。

【Neo Acoustic 14】
ダニー・ウイルソン(Danny Wilson)のマリーズ・プレーヤー(Mary's Prayer)。個人名みたいですが、バンドです。

【Neo Acoustic 15】
レイルウェイ・チルドレン(The Railway Children)のイン・ザ・ミーンタイム(In The Meantime)。列車に乗って旅に出たくなる音。

【Neo Acoustic 16】
ライラック・タイム(The Lilac Time)のブラック・ヴェルベット(Black Velvet)。しみじみしますねぇ。ゆっくりしましょう。

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