海と街と音楽とVol.56 Flipper’s Guitar 行くつもりなくても海に行きたくなる

Flipper’s Guitar / Three Cheers for Our Side (1989)

こんにちは。海と街との代表の加藤です。

今回は、フリッパーズ・ギター(Flipper’s Guitar)の海へ行くつもりじゃなかった(Three Cheers for Our Side)をご紹介します。

小山田圭吾と小沢健二のバンドのファーストアルバム(このアルバムの時は5人でしたが)。いわゆるネオアコ系の音で、全編英語歌詞なところが当時は珍しがられていました。

アズテック・カメラ(Aztec Camera)とかヘアカット100(Haircut 100)とか、当時のネオアコを聴いていたら、こういう音出すよねっていう、ある意味スナオな音作り。日本語のロックはどうあるべきか、なんて堅苦しいこと言っている横で、サラッと「同じでしょ」とネオアコをかき鳴らした姿勢がかっこよすぎ。ロッキンオンとか宝島じゃなくて、オリーブというのもしびれました。

英語の発音が日本語っぽいのですが、これはこれでアリかと。

むかしネイティブのひとに言われたのですが、それぞれの国の英語があっていいと。誰もがきれいなクイーンズ・イングリッシュを話す必要はないと。
インド人の英語はインドなまりでヒングリッシュと呼ばれたり、シンガポールもシングリッシュと呼ばれたり、きれいなクイーンズ・イングリッシュじゃないけど、気にしない。だいたい英語圏のオーストラリアだってオージー英語でサンデイのことサンダイとか言うし、ロンドンでも下町に行けばべらんめぇなコックニー訛りがあるし。

日本人は発音とか文法とか気にして言葉数が少なくなると言われていますが、英語というか語学はコミュニケーションなので、言いたいことを伝えるのが先で、発音も文法もどうでもいいですよね、伝われば。

意味がわかんなくても言葉のトーンとかで伝わるので、バカって日本語で悪口言うとわかってしまったり、とか。

で、このフリッパーズ・ギターのファーストは、たぶんUKのネオアコやりたかったので、全編英語なのですよ。

セカンドは日本語歌詞でも歌い始めて、もっとポップに。サードになるとトレンド最前線を攻めていきますが、そこであえなく解散。おのおのがソロで活躍したのは、みなさんご存じの通り。

アルバムタイトルが示すとおり、ついつい海に行きたくなる、ちょっとセンチメンタルで、ほのかに青春の香りがする音です。


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Kato Toshiaki/加藤才明
海と街と株式会社代表。コピーライター/クリエイティブディレクターとして企業の広告やプロモーションの企画・制作に携わってきたノウハウを地域振興へ応用し、持続可能なソーシャルビジネスを実践。海辺からの町おこしを標榜する一般社団法人海洋連盟の活動もサポートしている。
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おまけ:海で聴きたいフリッパーズ・ギター16選

【Flipper's Guitar 01】
フリッパーズ・ギター(Flipper's Guitar)の恋とマシンガン(Young, Alive, in Love)。曲といいタイトルといい、日本のおしゃれ番長ですなぁ。

【Flipper's Guitar 02】
フリッパーズ・ギター(Flipper’s Guitar)のバスルームで髪を切る100の方法(Haircut 100)。英語タイトルがヘアカット100なので、まぁ、そのまんまです。曲がかわいいから、ま、いいか。

【Flipper's Guitar 03】
フリッパーズ・ギター(Flipper's Guitar)のサード・シングルのカメラ!カメラ!カメラ!(CAMERA! CAMERA! CAMERA!)。カメラと言えばウッド・ビー・グッズ(Would-Be-Goods)のカメラ・ラブド・ミー(The Camera Loves Me)を思い出します。

【Flipper's Guitar 04】
フリッパーズ・ギター(Flipper's Guitar)のサード・シングルのカメラ!カメラ!カメラ!(CAMERA! フリッパーズ・ギター(Flipper's Guitar)のクールなスパイでぶっとばせ(Cool Spy on a Hot Car)。このB級映画っぽ音はモノクローム・セットを思い出します。

【Flipper's Guitar 05】
フリッパーズ・ギター(Flipper's Guitar)のラブ・トレイン(Love train)。もうスタンダートと呼んでいいんじゃないかと思うほどの名作ギターポップ。

【Flipper's Guitar 06】
フリッパーズ・ギター(Flipper's Guitar)のクリスマス・ソングのスライド(Slide)。ちょっとくすぐったい、ほんわかソング。

【Flipper's Guitar 07】
でたフリッパーズ・ギター(Flipper's Guitar)の問題作にして最高傑作グルーブ・チューブ(Groove Tube)。ハイアー・ザン・ザ・サン(Higher Than the Sun)と同じぐらい鳥肌モノ。この曲で世界の最前線に立ったと思う。

【Flipper's Guitar 08】
フリッパーズ・ギター(Flipper's Guitar)の星の彼方へ(Blue Shinin' Quick Star)。マンチェスターには行けなかったけど、渋谷で盛り上げることはできた。

【Flipper's Guitar 09】
カヒミ・カリィ(Kahimi Karie)のハミングがきこえる。小山田くん作曲。ちびまる子ちゃんのオープンニング曲だったので、知っている人はよくご存じかと。

【Flipper's Guitar 10】
ファンシー・フェイス・グルービー・ネーム(Fancy Face Groovy Name)の恋はイエイエ - 新・アイドルを探せ(Love is ye ye - looking for my idol)。 カヒミ・カリィ(Kahimi Karie) と 嶺川貴子(Takako Minekewa)の幻のユニット。

【Flipper's Guitar 11】
小沢健二(Ozawa Kenji) featuring スチャダラパー(SDP)の今夜はブギー・バック (nice vocal) 。いや名曲。小山田くんの方が好みだけど、オザケンのこの曲はいい。

【Flipper's Guitar 12】
小沢健二(Ozawa Kenji)のカローラIIにのって。ほとんど四畳半フォークな感じ。この曲の大ヒットでオザケンの方向性が決まったのでは? オザケンは作詞も作曲もしてないけどね。

【Flipper's Guitar 13】
小沢健二(Ozawa Kenji)の痛快ウキウキ通り。紅白で歌ったのを覚えてる。

【Flipper's Guitar 14】
小山田圭吾(Oyamada Keigo)のほぼソロプロジェクトのコーネリアス(Cornelius)のスター・フルーツ・サーフ・ライダー(Star Fruits Surf Rider)。人生best10ソングの1つ。オザケンは日本で一番を目指したけど小山田くんは世界を目指したんだね。

【Flipper's Guitar 15】
コーネリアス(Cornelius)のミュージック(Music)。このミニマル・エレクトロニカ路線の1つの到達点は「デザインあ」かなぁ?

【Flipper's Guitar 16】
メタファイブ(MetaFive)のスプリット・スピリット(Split Spirit)。メンバーが高橋幸宏、小山田圭吾、砂原良徳、TOWA TEI、ゴンドウトモヒコ、LEO今井というモンスターバンド。またアルバム出してくれないかなぁ。

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