
Mike Oldfield / Tubular Bells (1973)
こんにちは。海と街との代表の加藤です。
今回は、マイク・オールドフィールド(Mike Oldfield)のチューブラー・ベルズ(Tubular Bells)をご紹介します。
このアルバム、1曲20分以上もあって全部で2曲のみ。レコードで発売された当時はA面で1曲。B面で1曲という構成です。
70年代に一世を風靡したプログレッシブ・ロック(Progressive Rock)です。略してプログレと呼ばれることもあるジャンルでピンク・フロイド(Pink Floyd)とかキング・クリムゾン(King Crimson)とかイエス(Yes)とかいましたけど、こういう1曲が10分も20分もある大作を続々発表していました。
今だと3分から5分の曲が多いですが、長いんですよプログレは。名曲と言われているプログレは、尺は長いですが、飽きずに聴けます。
ネオアコなんかのミニマルな音とは真逆ですけど、この過剰さが好きです。プログレじゃないけど、クイーン(Queen)なんかも過剰なところがいいですよね。
海の上にチューブラーベルが浮かんでいる印象的なジャケットですが、パート1の出だしは誰もが聴いたことのあるメロディが流れて、もっと印象的。実はあのホラー映画の元祖エクソシスト(The Exorcist)のテーマとして使われているんです。
同じ恐怖映画でもサスペリア(Suspiria)のゴブリン(Goblin)(リメイク版はトム・ヨーク(Thom Yorke))とかはサントラ用として書いている曲だけど、こちらは元々ある曲を映画が借りてるパターンです。
ちなみにチュブラーベルというのは金属の打楽器で、日本だとチャイムとか呼ばれてます。のど自慢でカーンと鳴るあのカネです。
プログレって、海で聴いても意外といいんですよ。上級者にお勧めします。実は同じプログレでもイエスの海洋地形学の物語(Tales from Topographic Oceans)というもろに海がテーマの作品もあったのですが、どちらかといえばチュブラー・ベルズの方が聴きやすいと思うので、こちらにしました。
時間がたっぷりあるときに、海でじっくり聞き込んでみてください。
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Kato Toshiaki/加藤才明
海と街と株式会社代表。コピーライター/クリエイティブディレクターとして企業の広告やプロモーションの企画・制作に携わってきたノウハウを地域振興へ応用し、持続可能なソーシャルビジネスを実践。海辺からの町おこしを標榜する一般社団法人海洋連盟の活動もサポートしている。
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おまけ:海で聴きたいプログレ16選
マイク・オールドフィールド(Mike Oldfield)のムーンライトシャドウ(Moonlight Shadow)。あまりプログレっぽくないかわいい曲。歌っているのはマギー(Maggie Reilly)。
マイク・オールドフィールド(Mike Oldfield)のチューブラー・ベルズ(Tubular Bells)のライブ。曲もすごいけど、生でこの音を再現できる演奏者たちもすごい(25分もあります…)。
ELP(Emerson, Lake & Palmer)の展覧会の絵(Fracture)。クラシックとロックの融合ですよ。
ピンクフロイド(Pink Floyd)のコンフォータブリー・ナム(Comfortably Numb)。美しすぎます。
ジェネシス(Genesis)のアイ・ノウ・ホワット・アイ・ライクィ
(I Know What I Like (In Your Wardrobe))。やっぱフィル・コリンズ(Phil Collins)よりピーター・ガブリエル(Peter Gabriel)が好き。
ピンクフロイド(Pink Floyd)のあなたがここにいてほしい(Wish You Were Here)。シド・バレット(Syd Barrett)の事を思った歌と言われていますが、泣けます。
ソフトマシーン(The Soft Machine)のフェイスリフト(Facelift)。あの美声のローバト・ワイヤット(Robert Wyatt)がいたグループ。ジャズ要素が入ってます。
ELP(Emerson, Lake & Palmer)は、タルカス(Tarkus)。5大プログレバンドの中では一番ロックぽいかな?
ピンクフロイド(Pink Floyd)のシー・エミリー・プレイ(See Emily Play)。シド・バレット(Syd Barrett)のサイケ感覚がポップでかっこよすぎる。
イエス(Yes)のラウンドアバウト(Roundabout)。ジョジョの奇妙な冒険のエンディングテーマになったので、知っている人は知ってるかも。
キング・クリムゾン(King Crimson)の21世紀の精神異常者(21st Century Schizoid Man)。ここ最近のライブで定番となった3ドラムバージョン。
ピンクフロイド(Pink Floyd)のタイム(Time)。これはもう基礎知識として知っておかないとダメと言えるほどの定番。収録されているアルバム名の狂気(The Dark Side of the Moon)もイカしてます。
ヴァン・ダー・グラフ・ジェネレーター(Van Der Graaf Generator)のア・プラグ・オブ・ライトハウス・キーパーズ(A Plague Of Lighthouse Keepers)。ボーカルのピーター・ハミル (Peter Hammill) のソロがフールズ・メイト( Fool's Mate)で、そういう名前の音楽誌に感化されたりしました。
イエス(Yes)といえば危機(Close To The Edge)。やっぱジョン・アンダーソン(Jon Anderson)の声はいいなぁ。
ムーディー・ブルース(The Moody Blues)のサテンの夜(Nights in White Satin)。いやぁ、これはグッときますね。
キング・クリムゾン(King Crimson)のレッド(Red)。泣く子も黙る、キレッキレの名曲。