
Francis Lai / Un Homme Et Une Femme (1966)
こんにちは。海と街との代表の加藤です。
今回は、フランシス・レイ(Francis Lai)の男と女(Un Homme Et Une Femme)をご紹介します。
これ同名のフランス映画のサントラです。クロード・ルルーシュ(Claude Lelouch)監督の出世作でカンヌ国際映画祭でパルムドール(グランプリ)を受賞した名作。モノクロとカラーがごちゃ混ぜになっていて、勢いだけで作った(褒め言葉)感じの作品です。
で、そのサントラは「ダバダ ダバダバダ ダバダバダ」という主題歌が超有名で、映画を見たことない人はいても、この歌を知らない人はいないでしょう。フランシス・レイの曲にピエール・バルー(Pierre Barouh)とニコル・クロワージュ(Nicole Croisille)が歌っています。
2曲目の男と女のサンバ (Samba Saravah)は、元祖フレンチ・ボサノヴァ。ピエール・バルーは旅先でボサノヴァを知って、音楽レーベル「サラヴァ(Saravah)」を設立するほど入れ込んだそうで、歌詞の中にもジョアン・ジルベルト(João Gilberto)とかアントニオ・カルロス・ジョビン(Antônio Carlos Jobim)とかブラジルのアーティストの名前が出てきます。元は祝福のサンバ(Samba da benção)という曲だそうで、ピエール・バルーがフランス語にして歌ったものなのだとか。
ちなみにYMOの高橋幸宏の最初のソロアルバムのタイトルがサラヴァ!(Saravah!)で、レーベル名が由来だそうで、幸宏はこの映画の大ファンだそうです。
高橋幸宏は1985年にはピエール・バルーのアルバムに坂本龍一たちと参加し、ル・ポレン(Le Pollen)というフレンチテクノの名盤を生み出しています。
で、このアルバムですが、サントラって結構退屈なものが多いですが、これは歌モノも多く、飽きずに聴けます。どんな海もフランスの海岸にいるような感覚にしてくれる魔法をかけてくれます。大好きなパートナーといっしょに海に行くときのBGMにして、ぜひ盛り上がってください。
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Kato Toshiaki/加藤才明
海と街と株式会社代表。コピーライター/クリエイティブディレクターとして企業の広告やプロモーションの企画・制作に携わってきたノウハウを地域振興へ応用し、持続可能なソーシャルビジネスを実践。海辺からの町おこしを標榜する一般社団法人海洋連盟の活動もサポートしている。
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おまけ:海で聴きたいFrancis Lai 16選
フランシス・レイ(Francis Lai)の白い恋人たち(13 Jours en France)。たぶんどこかで聴いたことがあるはず。
フランシス・レイ(Francis Lai)の愛と死と(La Vie, l'Amour, la Mort)。音が大人っぽいというかヨーロッパっぽいのが、さすが。
フランシス・レイ(Francis Lai)の個人教授(La Lecon Particuliere)。切ないメロディと大人への入口みたいな映画。フィンガー5のタイトルはここからとってるよね、当然。
フランシス・レイ(Francis Lai)の雨の訪問者のワルツ(La Valse Du Mariage)。映画はサスペンスだけど、怖がらせるだけじゃない音になっているのがすごいよね。
フランシス・レイ(Francis Lai)の恋の終わりのコンチェルト(Concerto Pour La Fin D'un Amour)。ヨーロッパの恋愛は機微だね、機微。
フランシス・レイ(Francis Lai)のパリのめぐり逢い(Vivre pour Vivre))。これまた大人のドラマです。なので大人の音楽です。
フランシス・レイ(Francis Lai)の別れの朝(Le Petit Matin)。儚いメロディが映画のエンディングを夢想させますね。
フランシス・レイ(Francis Lai)のある愛の詩(Love Story)。映画音楽の、フランシス・レイの代表曲。ストーリーは百恵ちゃんの赤いシリーズの元みたいな感じ。
男と女よりフランシス・レイ(Francis Lai)の男と女のサンバ(Samba Saravah)。曲もいいけど、ピエール・バルー(Pierre Barouh)の声がすてき。
男と女よりフランシス・レイ(Francis Lai)の愛は私たちより強く(Plus fort que nous)。ニコル・クロワジール(Nicole Croisille)とピエール・バルー(Pierre Barouh)のデュオが最高。
フランシス・レイ(Francis Lai)のさらば夏の日(Du Soleil Plein Les Yeux)。夏で、青春って感じ。
https://youtu.be/36nlorMCLcw
フランシス・レイ(Francis Lai)の続エマニエル夫人(Emmanuelle II L'Anti Vierge)。大ヒット映画の続編。なかなか妖艶な曲ですが、インパクト的には前作の勝ちですね。
フランシス・レイ(Francis Lai)の流れ者(Le Voyou)。犯罪物にスタイリッシュな歌が、いかにもフランスのフィルム・ノアールですねぇ。
フランシス・レイ(Francis Lai)のビリティス(Bilitis)。監督がカメラマンのデイヴィッド・ハミルトン(David Hamilton)なんで、映画も音楽もきれいにまとまってる感じ。
フランシス・レイ(Francis Lai)のエモーション(Emotion)。ホンダ「アコードサルーン」のTVCM用書き下ろしだって。こんなのあるんだ。
フランシス・レイ(Francis Lai)の男と女(Un Homme Et Une Femme)。やっぱぶっちぎりでかっこいい。