
The Durutti Column / LC(1981)
こんにちは。海と街との代表の加藤です。
今回は、ザ・ドゥルッティ・コラム(The Durutti Column)のLCをご紹介します。
ザ・ドゥルッティ・コラムははじめ3人組だったらしいのですが、デビュー時からはずっとヴィニ・ライリー(Vini Reilly)のソロ・プロジェクトです。このLCはセカンドアルバム。ファーストアルバムのザ・リターン・オブ・ザ・ドゥルッティ・コラム(The Return of The Durutti Column)こそ最高傑作だという声も聞こえますが、個人的にはこちらの方が好きです。
聴いたらわかりますが、音は繊細なギターサウンドで、研ぎ澄まされた引き算の美学が感じられます。
ギターにおける水彩画、なんて言葉で表現する人もいます。
基本インストです。ときどきヴォーカルが入りますが、インストを聴いているのと変わりない、じゃましない歌です。
聴く人によって印象が「(当時)最先端のポスト・パンク」だったり「イージー・リスニング」だったり「おしゃれ音楽」だったりしますが、その懐の深さというか、さまざまな思惑を許容してくれる余白がザ・ドゥルッティ・コラムの最大の特徴かもしれません。
海辺で聴いても受け入れてくれます。クラブで聴いても受け入れてくれます。ドライブで聴いても受け入れてくれます。自宅で聴いても受け入れてくれます。そんな音です。
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Kato Toshiaki/加藤才明
海と街と株式会社代表。コピーライター/クリエイティブディレクターとして企業の広告やプロモーションの企画・制作に携わってきたノウハウを地域振興へ応用し、持続可能なソーシャルビジネスを実践。海辺からの町おこしを標榜する一般社団法人海洋連盟の活動もサポートしている。
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おまけ:海で聴きたいThe Durutti Column 16選
ザ・ドゥルッティ・コラム(The Durutti Column)のスケッチ・フォー・ア・サマー(Sketch For A Summer)。はしゃぎすぎないのが、英国の夏って感じ。
ザ・ドゥルッティ・コラム(The Durutti Column)のオーティス(Otis)。眠れない夜、というより眠りなくない夜のBGM。
ザ・ドゥルッティ・コラム(The Durutti Column)のネバー・ノウ(Never Know)。切ないっす。
ザ・ドゥルッティ・コラム(The Durutti Column)のフォー・ベルジアン・フレンズ(For Belgian Friends)。ベルギーの友達はいい人ばかりなんだね、きっと。
ザ・ドゥルッティ・コラム(The Durutti Column)のスケッチ・フォー・ドーン(Sketch for Dawn)。夜明けのスケッチ。…和訳すると昭和歌謡みたいな味わい。
ザ・ドゥルッティ・コラム(The Durutti Column)のミッシング・ボーイ(The Missing Boy)。そうだね、ぼくたちは、どこへ行くんだろう。
ザ・ドゥルッティ・コラム(The Durutti Column)のフューチャー・パーフェクト(Future Perfect)。女性ヴォーカルの声もいい感じ。
ザ・ドゥルッティ・コラム(The Durutti Column)のウイズアウト・マーシー(Without Mercy)。マイルス(Miles Davis)の曲並みにすばらしいと思う。
ザ・ドゥルッティ・コラム(The Durutti Column)のプレーヤー(Prayer)。祈りというタイトルが全てを語っている名曲。
ザ・ドゥルッティ・コラム(The Durutti Column)のザ・ベガー(The Beggar)。物乞いに心が揺れ動くヴィニ・ライリー(Vini Reilly)の繊細さが好き。
ザ・ドゥルッティ・コラム(The Durutti Column)のグレース(Grace)。またひとつやさしい気持ちになれました。
ザ・ドゥルッティ・コラム(The Durutti Column)のサイレンス(Silence)。静かな事が楽しくなる曲です。
ザ・ドゥルッティ・コラム(The Durutti Column)のジャクリーン(Jacqueline)。激しい演奏なのに静かなのがすてき。
ザ・ドゥルッティ・コラム(The Durutti Column)のブラインド・エレベーター・ガール(Blind Elevator Girl)。ジャズでもクラシックでもない、ドゥルッティ・コラムというジャンルだな、もはや。
ザ・ドゥルッティ・コラム(The Durutti Column)のスペント・タイム(Spent Time)。やさしい音と共に時間が過ぎていく。
ザ・ドゥルッティ・コラム(The Durutti Column)のシ・ライン・ウーマン(Sea Line Woman)。だいぶ新しい音を取り込んでいますが、本質は変わってない。