
David Sylvian / Gone to Earth (1986)
こんにちは。海と街との代表の加藤です。
今回はデヴィッド・シルヴィアン(David Sylvian)のゴーン・トゥ・アース(Gone to Earth)をご紹介します。
デヴィッド・シルヴィアンと言えば、40〜50代のお嬢様方が若き頃熱狂した元ジャパン(Japan)のヴォーカル。元祖ビジュアル系というと安っぽいけど、そのルックスもあって日本では女性人気がすごかったですよね。ラストツアーのギターに土屋昌巳だったり、坂本龍一としょっちゅうコラボしたりと、バンド名通り日本とも関わりが多かった。
人気先行のアイドルバンドみたいに思うかもしれませんが、音のクオリティは高く、男性ファンも多かったです。特にラストアルバムのブリキの太鼓(Tin Drum)はイギリスでもかなり売れたので、ぜひ一聴してください。
で、このゴーン・トゥ・アースはジャパンを解散したデヴィッド・シルヴィアンのソロ2作目。2枚組のボリュームです。
音の方は、アンビニエントというか、静かな曲調のものが多く、海辺によく合います。
でも、ジャパンの音からはやや距離のある感じ。
デヴィッド・シルヴィアンはこの後ポップスターとしての側面をどんどん脱ぎ捨てて、アーティストとしての側面が色濃くなっていくのですが、ファーストからサードぐらいまではポップスターの匂いが残っていて、私的にはちょうどいい塩梅な音です。
個人的にはジャパンの音が好きで、アーティストと言うか、仙人のようになっていくデヴィッド・シルヴィアンとは距離を置くようになっていたのですが、最近になってマヌフォン(Manafon)とか聴いたら、けっこうこの路線もいいかもと思うようになりました。
誰もがポップスターの要素とアーティストの要素を持っているのと思うのですが、そのバランスがちょうどいいと、気持ちよく聴けます。私にとってゴーン・トゥ・アースはちょうどいいバランスですが、これって個人によって違うので、ぜひみなさんも自分にとってちょうどいいバランスの音を探してみてください。
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Kato Toshiaki/加藤才明
海と街と株式会社代表。コピーライター/クリエイティブディレクターとして企業の広告やプロモーションの企画・制作に携わってきたノウハウを地域振興へ応用し、持続可能なソーシャルビジネスを実践。海辺からの町おこしを標榜する一般社団法人海洋連盟の活動もサポートしている。
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おまけ:海で聴きたいDavid Sylvian 16選
デヴィド・シルヴィアン(David Sylvian)のバンブー・ミュージック(Bamboo Music)。文句なしにカッコイイ。何度聴いてもいい。大好きだぁ。
デヴィド・シルヴィアン(David Sylvian)の禁じられた色彩(Forbidden Colours)。戦場のメリークリスマスの歌ありヴァージョン。説明不要のウルトラ名曲。映画が見たくなる。
デヴィド・シルヴィアン(David Sylvian)のレッド・ギター(Red Guitar)。ソロではいちばんポップかも。
デヴィド・シルヴィアン(David Sylvian)のブリリアント・ツリーズ(Brillant Trees)。Jon Hassell(ジョン・ハッセル)のトランペットがたまりません。
デヴィド・シルヴィアン(David Sylvian)のインク・イン・ザ・ウエル(The Ink In The Well)。大人の曲ですね。
デヴィド・シルヴィアン(David Sylvian)のテイキング・ザ・ベール(Taking The Veil)。クオリティといい、緊張感といい、孤高という感じ。
デヴィド・シルヴィアン(David Sylvian)のシルヴァー・ムーン(Silver Moon)。改めて聴くといい曲ですねぇ。
デヴィド・シルヴィアン(David Sylvian)のブイ(Buoy)。元ジャパン(Japan)の同僚のミック・カーン(Mick Karn)との共演曲。変態的(褒め言葉)なミックのベースが好き。
デヴィド・シルヴィアン(David Sylvian)が在籍していたジャパン(Japan)のゴースト(Ghosts)。これは超名曲。いつ聞いてもいい。
デヴィド・シルヴィアン(David Sylvian)が在籍していたジャパン(Japan)のクワイエット・ライフ(Quiet Life)。うわぁぁぁ、鳥肌物のかっこよさ。
デヴィド・シルヴィアン(David Sylvian)のライド(Ride)。広々とした風景が目浮かぶような曲。。
デヴィド・シルヴィアン(David Sylvian)のハートビート(Heartbeat)。坂本龍一との共作。大好きでよく聴いた。
デヴィド・シルヴィアン(David Sylvian)のジーン・ザ・バードマン(Jean The Birdman)。ライブだとブルージーに、リラックスして歌ってる。
デヴィド・シルヴィアン(David Sylvian)のアイ・サレンダー(I Surrender)。静かなのに力強いヴォーカル。やっぱり、いいな。
デヴィド・シルヴィアン(David Sylvian)のワールドシチズン(World Citizen)。坂本龍一との共作。この2人のコラボは、いつも本当にいい。
デヴィド・シルヴィアン(David Sylvian)のスモール・メタル・ゴッズ(Small Metal Gods)。もはや演奏も歌の添え物。すごいヴォーカルだ。