
Roxy Music / Siren (1974)
こんにちは。海と街との代表の加藤です。
今回はロキシー・ミュージック(Roxy Music)のセイレーン(Siren)をご紹介します。
ロキシー・ミュージックはグラムロックに分類されることもあるそうですが、どちらかといえば耽美派、退廃派の音と言えばいいのでしょうか。大人の男って感じです。
アルバムタイトルのセイレーンはギリシャ神話に出てくる、歌声で船乗りを惑わす妖婦のことです。アルバムジャケットでそのセイレーンに扮しているジェリー・ホールは、当時ロキシーのボーカルのブライアン・フェリー(Bryan Ferry)とお付き合いしていたモデルで、この後ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)のミック・ジャガー(Mick Jagger)と結婚するというロック界では有名な人です。
1曲目の恋はドラッグ(Love Is the Drug)はイギリスのみならずアメリカでもヒットしたので、耳にしたことがあるかも。
どちらかというと夜の街が似合いそうな音ですが、人恋しさが増した秋の海にも似合うと思いますよ。
その他の曲も、クセがあるというか、ヒリヒリします。その辺りが苦手な人はラストアルバムのアヴァロン(Avalon)が耳障り良くてオススメかもしれません。
後期のロキシーというか、ブライアン・フェリーは過剰なダンディズムを押し出す感じで、香水くさい感じが鼻につきますが、ある種のパロディとして受け入れると、それはそれで楽しめます。
ブライアン・フェリーはキング・クリムゾン(King Crimson)のヴォーカル・オーディションがデビューのきっかけだったそうで、フェリーが歌うクリムゾンというのも聴いてみたかったなぁ。
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Kato Toshiaki/加藤才明
海と街と株式会社代表。コピーライター/クリエイティブディレクターとして企業の広告やプロモーションの企画・制作に携わってきたノウハウを地域振興へ応用し、持続可能なソーシャルビジネスを実践。海辺からの町おこしを標榜する一般社団法人海洋連盟の活動もサポートしている。
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おまけ:海で聴きたいRoxy Music 16選
ロキシー・ミュージック(Roxy Music)のヴァージニア・プレーン(Virginia Plain)。グラム・ロックの匂いがするファーストシングル。いちばんぶっ飛んでるのがブライアン・イーノ(Brian Eno)というのが笑える。
ロキシー・ミュージック(Roxy Music)のピジャマラマ(Pyjamarama)。白いジャケットに蝶ネクタイのブライアン・フェリー(Bryan Ferry)がおもしろすぎる。
ロキシー・ミュージック(Roxy Music)のドゥ・ザ・ストランド(Do the Strand)。こりゃかっこいい。
ロキシー・ミュージック(Roxy Music)のオール・アイ・ウオント・イズ・ユー(All I Want Is You)。この辺りから方向性が見えた感じ。
ロキシー・ミュージック(Roxy Music)の恋はドラッグ(Love Is The Drug)。ロキシーを代表する超名曲。ラッパの音もしびれる。
ロキシー・ミュージック(Roxy Music)のボウス・エンズ・バーニング(Both Ends Burning)。これまたかっこいい。おいしいところをギュッと鷲掴みされてる感じ。
ロキシー・ミュージック(Roxy Music)のダンス・アウェイ(Dance Away)。よりわかりやすくエロくなってきた。
ロキシー・ミュージック(Roxy Music)のエンジェル・アイズ(Angel Eyes)。AORっぽくもある。
ロキシー・ミュージック(Roxy Music)のジェラス・ガイ(Jealous Guy)のラプチャ(Rapture)。もちろんジョン(John Lennon)の超名曲カバー。
ロキシー・ミュージック(Roxy Music)のライク・ア・ハリケーン(Like a Hurricane)。ニール・ヤング(Neil Young)の超絶名曲カバー。いいねぇ。
ロキシー・ミュージック(Roxy Music)のオーヴァー・ユー(Over You)。この辺りから耳障りも良くなって、どなたにでもおすすめできます。
ロキシー・ミュージック(Roxy Music)のオー・イェー(Oh Yeah)。ロマンチックが止まりません。
ロキシー・ミュージック(Roxy Music)のミッシング (Same Old Scene)。これは完成度の高い曲です。たまりません。
ロキシー・ミュージック(Roxy Music)のモア・ザン・ディス(More Than This)。完熟したというか、ロキシーの1つの到達点ですね。
ロキシー・ミュージック(Roxy Music)のアヴァロン(Avalon)。リアルタイムで聴いていたので、いま聴いても感無量。感慨深いです。
ロキシー・ミュージック(Roxy Music)のテイク・ア・チャンス・ウィズ・ミー(Take A Chance With Me)。うっとりする。大人になるって、すてきです。