
Gabi Delgado / Mistress (1983)
こんにちは。海と街との代表の加藤です。
今回はガビ・デルガド(Gabi Delgado)のミストレス(Mistress)をご紹介します。
ガビ・デルガドはD.A.F.(Deutsch Amerikanische Freundschaft)というドイツのバンドのヴォーカルなんですが、一時解散状態になったときにこのソロを発表しました。
D.A.F.はハンマービートと呼ばれる鋼鉄テクノを生み出したバンドで、その衝撃的な音からエレクトロニック・ボディー・ミュージックやノイエ・ドイチェ・ヴェレの草分けといわれた存在です。
カッチカチな男前な音です。「漢」という字が似合う音。
ところがです、その超硬派なD.A.F.を休んで出したアルバムが、超軟派なんですよ。スチールドラムとか、女性のバックボーカルとか入ってきまして、ベルリンで喧嘩に明け暮れてたパンク小僧が、イビザで女の子のお尻ばっかり追いかけてる、ぐらい違います。
D.A.F.ではハードゲイみたいな衣装のアルバムジャケットだったくせに、このミストレスではアロハシャツ着てますし。
で、軟派になったからフヌケかというと、全然そんなことなくって、むしろいい。「D.A.F.の音楽は怖い」なんておっしゃる紳士淑女のみなさんにもおすすめできます。
青い空と青い海のビーチというよりも、ビーチリゾートのナイトクラブという感じで、退廃的な香りは拭えませんが…。
で、Spotifyで探したら、このアルバムがない。3枚のソロのうち、最近の2枚はあったのですが、どちらもリゾート感ゼロのテクノなので、止めました。と言うわけでD.A.F.の愛と黄金(Gold Und Liebe)のリンクを付けましたので、まぁ騙されたと思って聴いてみてください。
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Kato Toshiaki/加藤才明
海と街と株式会社代表。コピーライター/クリエイティブディレクターとして企業の広告やプロモーションの企画・制作に携わってきたノウハウを地域振興へ応用し、持続可能なソーシャルビジネスを実践。海辺からの町おこしを標榜する一般社団法人海洋連盟の活動もサポートしている。