海と街と音楽とVol.29 Can ザワークラウトのやさしい味わい

Can / Flow Motion (1976)

こんにちは。海と街との代表の加藤です。

今回はカン(Can)のフロー・モーション(Flow Motion)をご紹介します。

カンというのは以前ご紹介したホルガー・シューカイ(Holger Czukay)が在籍していたドイツのバンドです。

この頃のドイツのロックはクラウトロックと呼ばれていて、プログレ的な匂いのバンドが多く、クラフトワーク(Kraftwerk)やタンジェリ・ンドリーム(Tangerine Dream)とかが日本でも知られている存在です。
ちなみにクラウトとはザワークラウト(キャベツの漬け物)の事で、日本でいえば”梅干しロック”とか”醤油ロック”みたいな半分バカにした言い方だったらしいのですが、いまでは「ドイツらしさ」みたいないい意味で使われているみたいです。

カンの初期のボーカルはダモ鈴木という日本人で、かなりインパクトのある歌を披露しています。レコーディング中に発狂して、逃走した、なんて都市伝説のある人物で、ミュージシャンの中では有名人。ザ・フォール(The Fall)はアイ・アム・ダモ・スズキ(I Am Damo Suzuki)なんて曲まで出してます。
日本人は国際化がヘタとか言われていますが、パターン化ができていないだけで、個人ではいろいろ活躍している人が昔からいたんですよね。

で、今回のフロー・モーションは、ダモもいないし、前衛的なトンガリ音楽でもない、レゲエを取り入れたレイド・バック・ミュージック。他のアルバムに比べて抜群に聴きやすいし、海にも合います。1曲目のアイ・ウオント・モア(I Want More)なんて、シングルカットされてUKチャートを賑わすほどヒットしましたし。

もしこのアルバムでカンを気に入ったら、次はエーゲ・バミヤージ(Ege Bamyasi)を聞いてみてください。これもいけたら次はダモ鈴木のヴォーカルが聴けるタゴ・マゴ(Tago Mago)でも。ディープなカンの世界にはまれますよ。

【海と街と音楽と 名盤100選INDEXに戻る】

ーーーーーーーー
Kato Toshiaki/加藤才明
海と街と株式会社代表。コピーライター/クリエイティブディレクターとして企業の広告やプロモーションの企画・制作に携わってきたノウハウを地域振興へ応用し、持続可能なソーシャルビジネスを実践。海辺からの町おこしを標榜する一般社団法人海洋連盟の活動もサポートしている。
ーーーーーーーー
おまけ:海で聴きたいCan 16選

【Can 01】

カン(Can)のアギロック&ブルボ(Agilok&Blubbo)。ドイツ映画のサントラ。まだバンド名がインナー・スペース(The Inner Space)のときの曲。

【Can 02】

カン(Can)のカーマ・スートラ(Kama Sutra)。1969年は、こういうスピリチュアルなの流行っていたんでしょうね。

【Can 03】

カン(Can)のマザー・スカイ(Mother Sky)。超かっこいいカンの代表曲のひとつ。

【Can 04】

カン(Can)のシー・ブリングス・ザ・レイン(She Brings The Rain)。ちょいジャジーな曲。カンにはこんな曲もあるんですね。

【Can 05】

カン(Can)のタートルズ・ハブ・ショート・レッグス(Turtles Have Short Legs)。思ったよりもキャッチーで、聴きやすいでしょ?

【Can 06】

カン(Can)のスプーン(Spoon)。1971年にドイツのテレビの主題歌としてバカ売れした曲。今聴いてもクールでかっこいい

【Can 07】

カン(Can)のヴィタミン・シー(Vitamin C)。かっこよすぎる。こちらもカンを代表する名曲のひとつ。

【Can 08】

カン(Can)のムーンシェイク(Moonshake)。クセがありますが、慣れるといいんですよ。

【Can 09】

カン(Can)のソウル・デザート(Soul desert)を元ノイバウンテン(Einstürzende Neubauten)のブリクサ(Blixa Bargeld)がカバー。

【Can 10】

カン(Can)のディジーディジー(Dizzy Dizzy)。蜂屋ななしじゃないですよ。

【Can 11】

カン(Can)のハンターズ・アンド・コレクターズ(Hunters and Collectors)。上とか横じゃなくてナナメのセンスが好き。

【Can 12】

カン(Can)のアイ・ウオント・モア(I Want More)。これはもう踊れる名曲。

【Can 13】

カン(Can)のサイレント・ナイト (Silent Night)。きよしこの夜も、こんなにダンサブルに。

【Can 14】

カン(Can)のドント・セイ・ノー(Don't Say No)。個人的に好きな曲のひとつ。

【Can 15】

カン(Can)のカン・カン(Can - Can)。バンド名がカンだからカン・カンという親父ギャグも当時のノリなので。

【Can 16】

カン(Can)のオー・イェー(Oh Yeah)。ダモ鈴木の存在感が強烈な、クセが強い名曲です。

【海と街と音楽と 名盤100選INDEXに戻る】

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

おすすめの記事