
Kid Creole and the Coconuts / Tropical Gangsters (1982)
こんにちは。海と街との代表の加藤です。
今回はキッド・クレオール&ザ・ココナッツ(Kid Creole and the Coconuts)のトロピカル・ギャングスター(Tropical Gangsters)をご紹介します。
前回のブルー・ロンド・ア・ラ・タークがイギリス代表だとすれば、アメリカ代表はこちら。
聴いていただければわかりますが、全編イケイケ&ノリノリの多幸感あふれる楽曲が並んでいます。軽快なリズムにホーンとかがからんで、鼻歌で歌いたくなります。「夏を海で楽しまなくて、何のために生きているんだ!」と煽られている感じです(笑)。
このノリを真似ていたのが米米クラブで(ダボダボのズートスーツも真似してたよね、確か)、当然日本ではこっちの方が有名になってしまいましたが…。
踊れて楽しい楽曲というは当時最先端で、リーダーでボーカルのオーガスト・ダーネル(August Darnell)のセンスが抜群ですね。特にこのアルバムは。
デビット・ボウイ(David Bowie)のレッツ・ダンス(Let’s Dance)が翌年に出たときに「プロデューサーがなんでオーガスト・ダーネルじゃなくてナイル・ロジャース(Nile Rodgers)なんだ!」って音楽評論家の今野雄二が書いていたのを思い出します。
ナイル・ロジャースもシック(Chic)でディスコ・ミュージックをリードした偉人で、オーガスト・ダーネルもファンカラティーナの偉人です。でも、ディスコはリバイバルしているのに比べ、ファンカラティーナはリバイバルのリの字も見えません。その差のためか、ナイル・ロジャースはダフトパンク(Daft Punk)のおかげで最前線に復帰しましたが、オーガスト・ダーネルは…。誰かオーガスト・ダーネルも引き上げてくれないかなぁ。
才能も時代感覚もあって、もうちょっとでプリンス(Prince)になれたのにね。
ともあれ、すっごく久しぶりに聴き直しましたけど、全く古くなっていませんね。ぜひぜひ、この夏はキッド・クレオール&ザ・ココナッツで盛り上がってください。
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Kato Toshiaki/加藤才明
海と街と株式会社代表。コピーライター/クリエイティブディレクターとして企業の広告やプロモーションの企画・制作に携わってきたノウハウを地域振興へ応用し、持続可能なソーシャルビジネスを実践。海辺からの町おこしを標榜する一般社団法人海洋連盟の活動もサポートしている。
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おまけ:海で聴きたいKid Creole and the Coconuts 16選
キッド・クレオール&ザ・ココナッツ(Kid Creole and the Coconuts)のマイ・メール・キュリオシティ(My Male Curiosity)。映画「カリブの熱い夜」に使われた熱くてエロい曲。
キッド・クレオール&ザ・ココナッツ(Kid Creole and the Coconuts)のエンディコット(Endicott)。すっとぼけたビデオが時代を感じさせます。
キッド・クレオール&ザ・ココナッツ(Kid Creole and the Coconuts)の裏切り者かな(Stool Pigeon)。原題のストゥール・ピジョンは密告者とかおとりみたいな意味。
キッド・クレオール&ザ・ココナッツ(Kid Creole and the Coconuts)のイフ・ユー・ワナビー・ハッピー(If You Want To Be Happy)。ハッピーなら曲鳴らそう。
https://youtu.be/v0VpjksjJrw
キッド・クレオール&ザ・ココナッツ(Kid Creole and the Coconuts)のなんてったって一番(I'm A Wonderful Thing Baby)。これは名曲だぜベイビー。
キッド・クレオール&ザ・ココナッツ(Kid Creole and the Coconuts)のファンク・イット・アップ(Funk It Up)。う〜む、踊らずにいられない。
キッド・クレオール&ザ・ココナッツ(Kid Creole and the Coconuts)のゴーイング・プレーシーズ(Going Places)。どんどん出世していく…。
キッド・クレオール&ザ・ココナッツ(Kid Creole and the Coconuts)のDon,Don,ココナッツ(Don't Take My Coconuts)。う〜ん、ウヰスキーが飲みたくなったな。
https://youtu.be/uM7HlfrqHH4
キッド・クレオール&ザ・ココナッツ(Kid Creole and the Coconuts)のごめんネ!アニー(Annie i'm not your Daddy)のココナッツ3人娘のリハーサル風景。踊りがすっごくかわいい。
https://youtu.be/WmA2P9NZm_0
キッド・クレオール&ザ・ココナッツ(Kid Creole and the Coconuts)のごめんネ!アニー(Annie i'm not your Daddy)。下世話で、おしゃれで、さすがの名曲。
キッド・クレオール&ザ・ココナッツ(Kid Creole and the Coconuts)のテーブル・マナーズ(Table Manners)。サービス精神旺盛で、楽しめます。
キッド・クレオール&ザ・ココナッツ(Kid Creole and the Coconuts)のノー・フィシュ・トゥデイ(No Fish Today)。今日は釣れなかったのね。かわいい曲なので、ゆるす。
キッド・クレオール&ザ・ココナッツ(Kid Creole and the Coconuts)のセックス・オブ・イット(The Sex Of It)。プリンス(Prince)みたいなファンクな曲。
キッド・クレオール&ザ・ココナッツ(Kid Creole and the Coconuts)のアイ・ラブ・ガールズ(I love Girls)。「おれ女好き」って身も蓋もない歌。
キッド・クレオール&ザ・ココナッツ(Kid Creole and the Coconuts)のゼアーズ・サムシング・ロング・イン・パラダイス(There's Something Wrong In Paradise)。曲がかわいすぎる。
キッド・クレオール&ザ・ココナッツ(Kid Creole and the Coconuts)のノーバディ・ダズ・ザ・ランバダ・ライク・マイ・マザー・アンド・マイ・ファーザー(Nobody does the Lambada like my mother and my father)。曲名で笑いとるなよな。