
海と街と音楽とVol.21 踊り続けよう、夜が明けるまで
Blue Rondo A La Turk / Chewing The Fat (1982)
こんにちは。海と街との代表の加藤です。
今回はブルー・ロンド・ア・ラ・ターク(Blue Rondo A La Turk)の踊れば天国アイアイアイ(Chewing The Fat)をご紹介します。
いわゆるファンカラティーナでブレイクしたグループです。ブルー・ロンド・ア・ラ・タークはトルコ風ブルーロンドという意味でデイブ・ブルーベック(Dave Brubeck)というジャズカルテットの曲名をグループ名にしています。
邦題は、踊れば天国アイアイアイという台無しな感じですが、原題のチューイング・ザ・ファットというのは「おしゃべりをする」という意味で、井戸端会議でガヤガヤと話しながら大笑いをしているというイメージに内容はぴったりです。
ハイテンションで、明るい曲が並んでいるので、天気の良い夏のビーチなどで聴いて欲しいですね。
この調子でガンガン何枚もアルバムを出して欲しかったのですが、残念なことにこのファーストの後にバンドは分裂。片方はマット・ビアンコ(Matt Bianco)として大ヒットを飛ばし、残ったメンバーはブルー・ロンドと名前を短くするけど、あまりヒットせずに解散してしまいました。
同じような音楽をやっていたグループにモダン・ロマンス(Modern Romance)もいましたが、個人的にはブルー・ロンド・ア・ラ・タークの方がかっこよかった。バンド名も、こっちの方がおしゃれだし。
ただモダン・ロマンスには今夜はアイ・ヤイ・ヤイ! (Ay Ay Ay Ay Moosey)というヒット曲があって、どうやらブルー・ロンド・ア・ラ・タークのファーストの邦題は、これをパクったぽいですね。
ポストパンクはリズムの時代で、アダム&ジ・アンツ(Adam and the Ants)のズンドコリズムから、このブルー・ロンド・ア・ラ・タークのようなラテンフレーバーあふれるファンカラティーナ、そしてフロント242(Front 242)などのEBM(Electronic body music)と広がって、やがてハウスやEDMへとつながっていきます。
まあ、その辺りの細かいことはどうでも良くなるのがファンカラティーナのいいところなので、みなさんもとりあえず聴いて、踊ってください。
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Kato Toshiaki/加藤才明
海と街と株式会社代表。コピーライター/クリエイティブディレクターとして企業の広告やプロモーションの企画・制作に携わってきたノウハウを地域振興へ応用し、持続可能なソーシャルビジネスを実践。海辺からの町おこしを標榜する一般社団法人海洋連盟の活動もサポートしている。
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おまけ:海で聴きたいBlue Rondo A La Turk 16選
ブルー・ロンド・ア・ラ・ターク(Blue Rondo A La Turk)のミー・アンド・ミスター・サンチェス(Me & Mr Sanchez)。明るくて、楽しくて、バブリーな感じがたまりません。
ブルー・ロンド・ア・ラ・ターク(Blue Rondo A La Turk)のクラクトー・ビー・セスティーン(Klactoveesedstein)。いま聴いてもめちゃくちゃかっこいい。
ブルー・ロンド・ア・ラ・ターク(Blue Rondo A La Turk)の遙かなるカリオカ(Carioca)。おしゃれでポップ。やっぱり、いい。
ブルー・ロンド・ア・ラ・ターク(Blue Rondo A La Turk)の誘惑のコーコ(Coco)。楽しさが天才的。
ブルー・ロンド・ア・ラ・ターク(Blue Rondo A La Turk)のヘブンズ・アー・クライング(The Havens Are Crying)。ラテンなお洒落加減が、たまりません。
ブルー・ロンド・ア・ラ・ターク(Blue Rondo A La Turk)のアイ・スパイ(I Spy For The FBI)。探偵とかスパイの世界は、ジャジーで、おしゃれ。
ブルー・ロンド・ア・ラ・ターク(Blue Rondo A La Turk)のザ・メソッド(The Method)。さらにジャジーで、渋い。
ブルー・ロンド・ア・ラ・ターク(Blue Rondo A La Turk)のチャチャチャ・チェンジ(Change)。こんな曲出してくれるバンド、また現れないかな。
ブルー・ロンド・ア・ラ・ターク(Blue Rondo A La Turk)の残りのメンバーのブルー・ロンド(Blue Rondo)のスリッピング・イントゥ・デイライト(Slipping into Daylight)。ポップでかわいいけど、求めている音とちょっと違う。
ブルー・ロンド・ア・ラ・ターク(Blue Rondo A La Turk)の残りのメンバーのブルー・ロンド(Blue Rondo)のマスクド・ムード(Masked Mood)。おしゃれジャズ路線で、悪くない。
元ブルー・ロンド・ア・ラ・ターク(Blue Rondo A La Turk)のマット・ビアンコ(Matt Bianco)のレイズィー・ベッド(Get Out Of Your Lazy Bed)。やっぱこの感じ。
元ブルー・ロンド・ア・ラ・ターク(Blue Rondo A La Turk)のマット・ビアンコ(Matt Bianco)の探偵物語(Whose side are you on?)。このスパイ&探偵系の音が大好き。
元ブルー・ロンド・ア・ラ・ターク(Blue Rondo A La Turk)のマット・ビアンコ(Matt Bianco)のマットの脱出(Sneaking Out The Back Door)。楽しくて、おしゃれだ。
元ブルー・ロンド・ア・ラ・ターク(Blue Rondo A La Turk)のマット・ビアンコ(Matt Bianco)の30秒の奇跡(Half A Minute)。まさにビーチサイドの昼下がり。
元ブルー・ロンド・ア・ラ・ターク(Blue Rondo A La Turk)のマット・ビアンコ(Matt Bianco)のイェイェ(Yeh yeh)。ジョージ・フェイム(Georgie Fame)でもヒットした有名曲のリメイク。
元ブルー・ロンド・ア・ラ・ターク(Blue Rondo A La Turk)のマット・ビアンコ(Matt Bianco)のホワット・ア・フール・ビリーヴス(What A Fool Believes)。ドゥビー・ブラザーズ(Doobie Brothers)の名曲カバー。かっこいい!