みなさんこんにちは。旅手箱編集長の内田です。
梅雨のむしむしが始まりました。みなさん梅雨空のなかいかがお過ごしですか?
こんな時こそ、美味しいものが食べに外出したくなるわたしです。
なぜなら、皆さんの外出が減っていれば、人気のあの店もこの店もきっと空いているに違いないからです。
もっともらしい理由をつけているけれど、あなたの場合はただ出歩くのがすきなだけでしょ!
という家族からのツッコミが聞こえてきそうですが...。
4月21日から始まった、「何か」への偏愛を語る偏リスト(かたよりすと)を招いて一杯飲みながら配信する!Youtubeライブ『偏愛 SLOW BAR旅手箱』はみなさんご覧になりましたか?
6月23日〜25日のイベントは、江戸っ子の愛した灘の酒と、江戸三大そば藪そばのそば前でお江戸にFood Tripなイベントを開催します。
ナビゲーターは、5月26日の『偏愛 SLOW BAR旅手箱』のゲスト、世界利酒師コンクールファイナリスト瀬戸光一さんと、瀬戸さんをご紹介くださった築地の酒問屋小田原屋の田中専務です。ご用意いただくお酒は全て食中酒にピッタリの灘の白鷹の酒です。
今回はぜひ藪のそば前をつまみながら、江戸の小粋を楽しんでください。
江戸っ子が愛した、樽廻船で運ばれる灘の酒
上方で作って樽廻船、菱垣廻船に乗せて江戸まで運ばれた酒は『下り酒』と呼ばれ江戸っ子に、大変人気がありました。
秘密は『宮水』と呼ばれる水にあったようです。
宮水(みやみず)とは、日本酒つくりに適していると江戸時代後期から知られている水で、今の兵庫県西宮市の西宮神社の南東側一帯から湧出し、いまだに灘五郷の酒造に欠かせない名水として知られています。
いわゆる硬水で、リン含有量が多く、鉄分が少ない特徴があります。
ミネラルを多く含む宮水は、酵母の増殖を助け、日本酒の品質を安定させるため、冷蔵手段のなかった江戸時代は硬水での酒造りが基本でした。
関東では宮水に匹敵する酒造りに適した水が出にくかったのか、灘五郷のつくる酒に比べると味が落ちていたため、宮水で仕込まれた灘の下り酒に人気が集まったようです。
その人気を象徴するのが、年に一度樽廻船でその年につくられた新酒を、西宮・大坂から江戸の築地に程近い新川、茅場町あたりにに運ぶ速さを競った『新酒番船』です。通常10日以上かかる航路を、最速で3日もかけず走破する過酷なレースでした。
惣一番(総合一位)に輝いた船の酒は縁起が良いとされ高く取引されたと言われています。
ちなみに、このページのメインイメージはその新酒番船で惣一番となった様子の浮世絵です。
今回のイベントでは、築地に中央卸売市場がやってくる前から酒の商いをされていた小田原屋さんから、通常一般小売をしない三酒(気に入ったものはお買い求めいただけます)と、伊勢神宮の神様のお飲みになる御料酒を作られる唯一の酒蔵、灘の白鷹さんから、伊勢神宮御料酒の記念ラベルを含むの三酒の計六酒を楽しんでいただけます。
ちなみに、小田原屋さんの三酒の中には、海上で揺られ一層まろやかさを加えて丁度飲み頃に着いた状態と同様の酒が『あとひき』も含まれています。
江戸時代、船上で揺られる杉で出来た酒樽を思い浮かべながら、藪そばの作る江戸のそば前と共にじっくり味わってください。
江戸の三大そば『藪そば』
藪そばは、江戸の蕎麦屋の老舗で、「更科 (蕎麦屋)」、「砂場 (蕎麦屋)」と並んで、蕎麦御三家の一つに数えられていますが、もともとの店名は藪ではなかったらしく、団子坂(今の文京区千駄木あたり)の竹藪の多い場所に店があったことから、藪蕎麦と呼ばれるようになったのが由来と言われています。
今回のイベントでは『偏愛SLOW BAR』の第一夜でそば前の魅力を語ってくれた築地藪そばさんが作る特製のそば前です。
このそば前に杉樽の香がついた灘の酒を合わせると、本当に美味い!
江戸の昔を垣間見たような気分になること間違いありません。
江戸発祥のサスティナブルフード『佃煮』
佃煮は、徳川家康が佃島に集められた漁民が、悪天候時の食料や出漁時の船内食とするため自家用として小魚や貝類を塩や醤油で煮詰めて常備菜・保存食としていた漁師めしがその発祥で、雑魚がたくさん獲れると、それを無駄にしないため、佃煮として大量に作り多く売り出すようになり、その保存性の高さと価格の安さから江戸庶民に普及し、さらには参勤交代の武士が江戸の名物・土産物として各地に持ち帰ったため全国に広まったとされています。
昨今、世界中で話題のサスティナブルですが、日本では江戸の昔から当たり前のことだったんですね。
今回のイベントでは、創業108年の老舗佃煮屋『江戸一飯田』の看板商品3品を店頭でお買い求めいただけます。
お品書き
イベント開催情報
名称:灘の酒と蕎麦前で楽しむ江戸文化
日付:2022年6月23日(木)〜6月25日(土)
時間:10:00〜16:00
入場:無料
主催: 海と街と株式会社
協力:(株)小田原屋、白鷹(株)、(株)江戸一飯田、築地藪そば
会場:SPACE海と街と 東京都中央区築地6丁目26築地魚河岸 小田原橋棟3F
問合せ:お問い合わせフォームへ>>
<会場MAP>
【注意事項】
- 『旅手箱』は、海と街と株式会社のEC&オンラインツアーサービスの名称です。
- 給水しながら試飲し飲み過ぎには注意をしてください。
- 参加蔵元は予告なく変更になる場合がございます。
- イベント内容は予告なく変更になる場合がございます。
- 未成年の飲酒・飲酒運転は法律で禁止されています。未成年の方(身分証の確認をお願いする場合がございます)、自動車・バイク等で来場される方にはお酒は提供致しません。
- 商品が完売次第イベントは終了致します。
- 会場にクロークはございません。
- お荷物、貴重品はご自身で管理のほどお願いします
- 妊娠中や授乳中の飲酒は胎児・乳児の発育に影響する場合がございます。